鍼灸師という仕事柄、ぎっくり腰を患った友人から「筋トレしないといけないのは分かるけれど、なかなかやる気が出なくて」という相談を受けました。
僕はジムやスポーツクラブに行って、しっかりトレーニングすべきだとは思うのですが「自宅で続かない筋トレをジムに行ってお金かけるのはもったいない」と思うせいか、躊躇してしまうようです。
そこで腰痛治療やぎっくり腰再発を予防するための運動を、自宅で行う場合とジムで行う場合の違いについて考えてみました。
腰痛治療ぎっくり腰予防目的の運動を自宅で行う場合
圧倒的なメリットとして「お金がかからない」というのがあります。自宅ならではですね。
そして移動時間もありません。ジムに行くと「行かなくては」と思っても、ついついサボってしまいます。
一方で、自宅だからこそ誘惑も多く、スマホやマンガを見てるうちにどんどん時間がたってしまいます。
おまけに道具もほとんど無いので、ほぼ自重という自分の体重を使った運動で終わってしまいます。
腰痛治療ぎっくり腰予防目的の運動をジムで行う場合
まず、入会金はものすごく高いです。しかも月謝も安くて5000円程度から始まり8000円くらいするのが一般的です。
しかし、この料金にはとても大事な「掃除代」「水道光熱費」が入っていることを忘れてはなりません。
自宅でトレーニングすると、汗をかいた後処理や風呂掃除などが待っています。
しかしジムの場合、大抵は器具やマシンを使ってもタオルでさっと拭くだけ。床も汗で汚れたとしてもサッと拭くだけです。
さらにお風呂やシャワー代おまけにシャンプー・ボディシャンプー代まで払ったことになっています。
運動して体ヘトヘトの状態で風呂掃除の必要もなく、ゆっくりシャワーや風呂を堪能できるのは大きいメリットといえます。
ただし、マシンは自分の思う通りに使えるとは限りません。
腰痛予防に腹筋は欠かせないのですが、アブドミナルやシットアップ系のマシンは大変人気があり、並ぶこともしょっちゅうです。
またぎっくり腰予防としてスクワットやデッドリフトをしようにも、やはりスミスマシンやパワーラックというのは人気があるし、これらのマシンを長々占有する人も多いのです。
そういう意味では、自分の思った通りにトレーニングするのは意外と難しいかもしれません。
たくさんのトレーニング方法を覚えて「〇〇がダメなら××をしよう」という風にする必要があります。
腰痛治療やぎっくり腰予防に筋トレは欠かせないので、自宅で頑張るかジムで頑張るか、これは人それぞれの性格によるものですが、ジムにお金をかけた方がめんどくさくないし、専用器具が豊富にあるので、効果的に腰痛改善できるものと思います。
腰痛やぎっくり腰を発症してるときはストレッチか鍼灸治療
最近の腰痛治療およびぎっくり腰に関して「安静にする」という選択肢は重視されなくなってきました。むしろ「痛みが楽になったら動かす」というのが主流なようです。
とはいえ、腰痛やぎっくり腰のさなかには痛くて動かすことができません。
そんなとき、針治療というのは大変効果的です。
というのも、鍼灸治療の最大の特徴は「目的とする筋肉に直接アプローチできる」という点があるからです。
皮下脂肪や大きな表層筋をほぐす必要は無く、直接インナーマッスルなど深部の筋肉を刺激することができたなら、目的とする筋肉への治療は短時間で済みますし、時間かかるようであれば針を刺したままにする技術「置鍼(ちしん)」という手法をとることもできます。
さらに置鍼をしてるときでも別の部位や他の病んでいる筋肉へのアプローチも可能なため、短時間に多くの部位を治療できるのが鍼灸治療の大きな特徴となっております。
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