肩こり頭痛を緩和するときに良く使われる経絡「胆経(たんけい)」。
これは側頭部の目尻→耳→もみあげへと行ったり来たりした後、脇を通って足に向かいます。
この経絡は様々な症状に対応する重要な経絡である代わりに、やたらと長い💦
しかも経絡を覚える順番としては12本中の11番目。
前半で力尽きるタイプの鍼灸学生にとって鬼門ともいえる経絡です(笑)
側頭部を右往左往するつぼの位置を覚えるのって大変
つぼの総数361個のなかで300個を覚えた後の疲れた脳に詰め込む経絡ですが、まぁつぼの名前を覚えるくらいは良いのです。
それよりも位置関係!!
側頭部を右往左往するつぼの並び順と位置関係はほんっと無理。
国家試験では「〇〇というつぼの△寸(距離)上にあるつぼを何というか」みたいに出たりするのですが、つぼの位置関係が密集していて、どれだろうなー?って迷うのです。
しかも、胆経にあるつぼ数は43個。12経絡中3番目に多い!!
もぅ肩は凝るし頭痛くなるし、骨の折れる経絡経穴ですよ(涙)
客主人(きゃくしゅじん)というつぼ「客なのか主人なのか問題」
胆経のつぼは目尻から始まって「瞳子髎(どうしりょう)→聴会(ちょうえ)→客主人(きゃくしゅじん)」と進んでゆきます。
客主人って、客なの?主人なの?
そんな疑問から僕の思考はあらぬ方向にずれてゆくのです。
ピンポーン
僕「はーい。今出ます」
ガチャ
訪問者「新聞とってくれませんかー?」
僕「あ・・・えっと、すいません。家主は今出かけてるんですよ」
訪問者「あなたが家主じゃないんですか?」
僕「すいません。僕もここに来た客なんですよ」
訪問者「またまたぁ(笑) 客のフリしてるけどご主人でしょう?w」
客主人の妄想が果てしなく広がってゆく・・・
まーこんな感じで、家主がお客さんのフリしてすっとぼけるためのつぼなのでしょうか。
一方で集金人は眉毛につばをつけることで客主人のつぼを無効化したにちがいありません。
胆経の効能
胆経は「中正の官 」といいます。肩こりや頭痛だけでなく、決断力や勇気を出すために使われる経絡です。
悩み事や考えがまとまらないとき、行動を起こしたいのに体が動かない時、側頭部にある胆経を刺激してみてはいかがでしょうか。
- 治療家を褒めちぎる為に覚えておきたいつぼと効能
- 無用の用としての鍼灸治療
- ダイエッターからマッチョまで大満足!鍼灸院のEMSは腹だけじゃない
- 嘘ついて針を飲んだらどうなるか。埋没針や折針事故の論文で少し触れていた
- 医療記者がキリストの起こした奇跡を検証
- 「油うがい」という美容健康法、オイルプリングの効能が凄い!!
- ローマ字日記の一人芝居を食事中のセレブに見せるプレイ
- 仮病にも使える柑皮症。簡単に顔まで黄色くする方法