成功者の本を読むと感心することばかりだけど、自分も同じようにふるまって成功するのはかなり難しい。なぜなら成功者の中でも大成功した人しか本を出していないからで、しかも大成功した人は大抵どこかで地獄を見ており、それを乗り越えるだけの勇気が持てないからだ。
そこまでの大成功は要らないからリスクも小さいこじんまりした話は無いものかと探してみたけれど、店主の年収300万円程度の小さな成功を収めている喫茶店や花屋さんに本を書いて売るという発想があるはずも無いし、まず売れないのだから世に出回るはずもない。
では凡人っぽい人で成功した人の話は無いのか。僕にとって役に立ちそうな話を書いていたのはドランクドラゴン鈴木拓さんの「クズころがし」だった。彼が本の中で書いているのはいかにダメ人間だったかで、まさにこれは僕にも当てはまる話が多くてとても共感できたし自分が何をすべきかも具体的にイメージできた。しかしサンプル数1の体験談をもとに起業し行動するのはちょっと心細い。
もっと多くのデータを取って成功しやすい形は無いか。ちょうど去年発売された本「残酷すぎる成功法則」はビッグデータを用いて成功者の傾向が書かれてある。
正直、残酷というよりは「なるほど!確かに!!」と納得のいく話だ。
残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
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善人と悪人はどちらが得かーgive&takeプログラム
最近は「giverー与え続ける人が得をする」という話を聞くようになった。浅ましい「takerーいわゆるクレクレ君」は目先で得をするけれど長期目線では失敗するということがよく言われている。この経験則というか刷り込みに対して統計ではどのようになったのか。
takerやmatcherは中央に位置し、giverは両極端の成功するか失敗するかにあたる。ここでmatcherとは大雑把に言えば「giverを助けtakerを懲らしめる人」と思って欲しい。
このグラフから分かることは右端の成功者が「give&giveだよ」と強く言うのは当然で、それと同じ数だけ左端にgiverの死体が転がることになる。なぜなら中央にいるtakerに消耗させられるからだ。
つまりハイリスクハイリターンのgiverとリスクの抑えられたtakerとmatcherがいるということがわかる。
成功するgiverは牙を持ちmatcherを味方につける
敗者giverが成功者になるにはtakerに反撃をしmatcherを味方につける必要がある。コンピュータ上での単純化された計算結果では「しっぺ返し理論」をする者がもっともポイントが高い。
「スタートはgiverでtakerに損をさせられるとtakerになり、giverにあたるとgiverに戻る。」たったこれだけで人生の成功者になれる。そして単なる成功者からさらに高みを目指すなら若干giver寄りにするのが良い。
つまり普段は善人でタチの悪い人には毅然と立ち向かうものの、ほどほどのtakerには多少の損には目を瞑り良い人で居続け、takerに対しても懲らしめた後は許す。というのが最も成功する確率が高い。
「懲らしめて許す」という部分が最もハードル高いような気はするが、ただ自分の心がけ次第なので、このあたりは自分でどうにかできるだろう。
残酷すぎる成功法則は麻雀の必勝本に近い
この本は凄い人が書いた感動的な内容から得る高揚感とはまた違って、冷静なままで一話づつ納得させられる内容となっている。
give&takeだけでなく、人脈の作り方、起業というつらい時期を面白くする方法、ストレスや睡眠など生活スタイルなど話は多岐にわたっており、全てが実行可能な内容で構成されている。
なんとなく麻雀の必勝本のような「幸不幸など運によって波はあるけれど定石は存在する」というイメージで成功法則が書かれている。
病気治療でも美容目的でもない、遊びに来たくなる鍼灸治療院構想