とうとう札幌も雪景色になってしまいました。
冬の北海道ではスリップ事故の多発から、むちうちの治療が増えます。また、読書やスマホ、携帯型ゲームを長時間やり続けることで患ってしまう障害「ストレートネック」これは、ずっと下を向いていると、頸椎(首の骨)のカーブがまっすぐになって痛むというものです。
模型の首は、少し背中側に湾曲していますが、ストレートネックは下を向き続けることで湾曲が無くなり、まっすぐになってしまいます。
腰痛と頚部痛(首の痛み)の大きな違い
体幹のケガで多いのは首と腰ですが、比較的腰のほうは楽になりやすく、再発予防もしやすいのに対して、首の治療や再発予防はとても難しいものです。
その理由として、首に関わる筋肉の量が少ないこと、治療のさいに「揺すり」をすると脳まで揺らすことになり、それで具合いが悪くなってしまうことがあります。
まず、「首を鍛える」ということが難しいのです。鍛え方として「重りをつけたタオルを口に咥えて頭を上下に動かす」「タオルを頭に巻いて手で引っ張る」「ブリッジをする」という方法がありますが、全ての運動が、他の部位より脳に与える影響が大きくなり、がんばりすぎると目の前が真っ暗になったり、ふらついたりします。
治療にしても、腰であれば揺すったりストレッチしたり、腰痛に関わる筋肉がたくさんあるだけに治療法もたくさんある中から選択できるのですが、首の場合は関わる筋肉が頭と肩周りしかありません。治療法が限られるというのはとても難しいものです。
なにより、腰痛の場合は「腹圧」で痛みをごまかすことができます。腹筋や背筋に力を入れることで、かなりの痛みをガマンできるのですが、首の場合は力は入らないし、動作の開始点でもあるので、首の痛みをごまかすための初動をどうしたらいいかわからず、身動きがとれません。
首は頭と体をつなぐ細くて大事な部位なのに、けがをしたら治療も再発防止すら難しい(涙)