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聞きかじり、たれながし

みんなでツッコめ粗探し

起業するなら買って読むべき本『未来食堂ができるまで』

人生訓・世渡り

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飲食店は開業率と廃業率が高い。

開業率が高いのは特別な資格が不要であり、ラーメン屋の大将とか居酒屋の店主みたいな『好きな事を仕事にできる』という夢があるからだ。

しかし一方で保存の効かない食材を仕入れる必要があり、人が来なくても廃棄と仕入れにお金をかけねばならない。なにより初期投資でいきなり大金を失うため、さまざまな業種の中で廃業率は高い。

 そんな無謀なことに挑戦して、無事に1周年を迎えた食堂がある。

未来食堂日記(飲食店開業日記)

miraishokudo.hatenablog.com

 ブログでは開業前の飲食店修行時代から物件選び、そして開業後の収益や原価率など、ほぼ全ての苦労とデータを赤裸々に公開している。そのブログが一冊の本になった。

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未来食堂ができるまで
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読み物として考えるなら無料で読めるブログで充分面白い。けれど起業するなら手元に置いておくべき一冊だと思う。その理由は巻末の資料にある。

 

事業計画書の書き方が分かる

事業計画書の書き方については商工会議所で相談すると懇切丁寧に教えてくれる。

お店のコンセプトや理想を語ると「それ上手くいかないよ」という雰囲気をにじませながら言葉を選びつつアドバイスをくれる。

そして試行錯誤の末に出来上がった『既に街中にあるテンプレみたいなお店の事業計画書』を見せると「目新しさが無いね。」というありがたいアドバイスをいただける。

新しいコンセプトの店では採算が取れないし、既にある店では既存店に負ける。というアドバイスに立ち向かうにはどうしたら良いかというのが実例で書かれているのが巻末資料だ。

 

返済不要な助成金をGETする資料づくり

事業を始めるにあたって申請すればもらえるお金というのがある。ただ助成金をいただくためには

  • 独創性
  • 実現可能性
  • 収益性

これを上手くまとめないといけないのだが、なにせ固定客もいない見通し真っ暗な新規事業で書くのは至難の業だ。これが宇宙開発とかなら『目新しいアイディア』というのもあるだろうけれど、食堂とか既存店がわんさかある中で新しいアイディアって、そうそうあるはずもない。それをいかに新しいように書くのかという点で参考になる。

 

細かなマニュアル

未来食堂ではお客さんが店を手伝うことができるのだが、これをすると衛生面の不安や食事に来たお客様とのトラブルなどが予想される。

そうしたトラブルを防ぐために細かなマニュアルがあって、手の洗い方や食器の下げ方、接客応対マニュアルなど細かいものが掲載されていて、数分程度の教育で店を任せられるようにできている。

これは従業員を雇う上でも必須になってくるし、雇わず一人で店をまわすにしてもマニュアルがあれば手順を忘れずに作業できるので必要になる。

 

熱意が冷めても行動できる持久力って大事

本の内容とは関係ないけど、起業するときの熱意は凄いもので徹夜で色々な資料を作ったり調べものしたり頑張れるものの、これを長続きさせるのはとても難しい。その理由は

何をやっても成果に結びつかないし、何もしなくても怒られないから。

ビラを作って街中でビラ配りしても成果には結びつかないことが多い。それでも起業当初は『何もしないよりマシ。とにかく動こう』という気持ちで色々やってみるのだが、ことごとくうまくいかない(涙)

マンションにポスティングすれば管理人に怒られるし、友達が遊びにくると閑古鳥鳴いてるのが恥ずかしかったり。

そうこうしているうちに起業当時の熱意が冷め、懐具合も寒くなりバイト情報誌を読むようになる。安定収入を得られると安心するのか、さらに何もやらなくなる。

そんなわけで起業するにあたって熱意も大事だけど、やる気が無いときに何をすべきかの作業を用意しておくのも大事だったりする。